山林情報把握どうする?

 中予山岳流域林業活性化センターでは、効率的な森林情報の調査と把握のために3Dスキャナーによる毎木調査・プロット調査を行うため、OWLという3Dスキャナーを導入しました。今日は納品されたOWLとその運用を実際に体験するために山林へ。

 実際に別のプロジェクトで団地間伐される地域を調査してみました。一定範囲の毎木調査をするには、15m程度の間隔で何点か森を3Dスキャンします。測定ポイントはGPSが記録します。あとはUSBメモリを抜いてパソコンに移動して、賢いパソコン上のソフトがそれぞれのスキャンイメージが繋がっていくように3D合成し、立木1本ごとの樹高や胸高直径(50cmに直径の輪切り)、曲がり判定(丸太の中心線)など、詳細な林分がバーチャルな世界で再現されます。

 こういった情報が分かると、その森林の材積が分かるだけで無く、何点かプロット(観測点)を採ることによって大きな森林全体を推測出来たり、測定範囲内では間伐を行うのにどの木を伐ってどの木を残すべきか判断したり材価の判定をして採算性を検討できたりするのです。

 この機械はそこそこの精度のGPSを積んでいるのですが、別途高性能なGPSと組み合わせて座標を与えれば、立木一本一本が公共座標を持って現場用の端末(例えばGoogle Earthでも可能)の中に再現されて、どの木を間伐するか残すかなどそれを見ながら現場を歩くことも可能になります。

 昔のプロット調査と比べれば隔世の感がありますね。ただし、、林内の下層植物がどうしても邪魔になるのは今も同じですけど・・・(-_-;)。

令和2年度森林経営管理事業(伐捨間伐)の入札実施

当センター初めての発注となる令和2年度森林経営管理事業(伐捨間伐)の入札を実施しました。公告した「若山1」地区から若山団地第1工区、第2工区、「下畑野川1」地区から下畑野川第1工区の入札が実施され、先の事業者募集から登録いただいた事業者の方々からの応札があり、別記入札結果のページのように落札されました。

入札結果(令和2年度)

雨と競争

 全国各地で豪雨による被害が続いております。九州地方を中心とした豪雨により、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。今日の久万高原もまだまだ雨模様。被災地各地のの復旧もままならないことと存じます。一日も早い復旧を、心よりお祈り申し上げます。

 さて、そんな中ですが森林管理を進めなければなりません。スタッフブログ、今日も山歩きの話題です。

昨日は公告済の若山地区に団地形成のための作業道の線形を検討しに山を歩きました。本来雨予報の昨日でしたが、少しだけずれ込んでできた雨雲の隙間を縫って山を目指しました。厳しい傾斜の続く若山地区、他地域であれば架線も検討されるところかもしれませんが、面積や地形の関係から久万高原地区ではほとんどが作業道施業。道が入らなければ伐捨間伐になってしまいます。

 山歩きになれたスタッフもいれば勉強のために同行した女性スタッフ、0.1tのスタッフも。。様々な思いが交錯して山中行進は続きます(^^。

 日頃の行いでしょう。なんとか歩き終えて車まで戻ったとき、待っていたように雨粒が落ちて来始めました。といっても全身泥だらけの汗まみれでしたが・・(>_<。)。

新たな森林管理システム今年度第2回の打ち合わせ会を行いました

 新型コロナウィルス感染症防止のため、今年度第1回目は縮小して開催された打合せ会でしたが、第2回は愛媛県庁や愛媛県森林組合連合会さんからも参加のある昨年度と同じ全員会が開催できました。

  • 日時:令和2年7月2日 10時~12時
  • 場所:森林管理センター 2F 会議・研修室

 既に公告された面河若山1地区と下畑野川1地区については、経過説明と現在の取り組み状況、今後の実施権配分計画に至る手順と方法が討議され、なるべく早くの施業に結び付けるべく諸問題を話し合いました。

 また、既に意向調査アンケートを終え同意形成活動に入っていく美川地区中黒岩・沢渡の2地区、そして既に公告された若山1地区についても、今まで開けなかった住民説明会を開いていけるか(コロナ禍下で)、チラシなどを使用して周知を進めていけるかなどが検討されました。

 今後、それぞれの地区で具体的な活動を行って参りますが、該当地区の皆様にはご理解とご協力をお願い申し上げます。