山林情報把握どうする?

 中予山岳流域林業活性化センターでは、効率的な森林情報の調査と把握のために3Dスキャナーによる毎木調査・プロット調査を行うため、OWLという3Dスキャナーを導入しました。今日は納品されたOWLとその運用を実際に体験するために山林へ。

 実際に別のプロジェクトで団地間伐される地域を調査してみました。一定範囲の毎木調査をするには、15m程度の間隔で何点か森を3Dスキャンします。測定ポイントはGPSが記録します。あとはUSBメモリを抜いてパソコンに移動して、賢いパソコン上のソフトがそれぞれのスキャンイメージが繋がっていくように3D合成し、立木1本ごとの樹高や胸高直径(50cmに直径の輪切り)、曲がり判定(丸太の中心線)など、詳細な林分がバーチャルな世界で再現されます。

 こういった情報が分かると、その森林の材積が分かるだけで無く、何点かプロット(観測点)を採ることによって大きな森林全体を推測出来たり、測定範囲内では間伐を行うのにどの木を伐ってどの木を残すべきか判断したり材価の判定をして採算性を検討できたりするのです。

 この機械はそこそこの精度のGPSを積んでいるのですが、別途高性能なGPSと組み合わせて座標を与えれば、立木一本一本が公共座標を持って現場用の端末(例えばGoogle Earthでも可能)の中に再現されて、どの木を間伐するか残すかなどそれを見ながら現場を歩くことも可能になります。

 昔のプロット調査と比べれば隔世の感がありますね。ただし、、林内の下層植物がどうしても邪魔になるのは今も同じですけど・・・(-_-;)。